メモ

本日のメモ。

・頭蓋骨外板切除

辺縁をバーで削ってノミが入るように外側もフラットになるくらいまで削る。CTで術前に板間層の厚さを確認して採取部分を決めておく。板間層が出るまで削る。内板は思ったより薄い。板間層にノミを入れてはがすが、板間層に細いバーを入れて溝を掘ってからノミではがしてもよい。実際に移植するときは採取してから薄く削ったりする。

・サブチリ

眼輪筋と皮膚の間をはがすべきか?不要ではないかとの意見。別にはがさなくてもラゴったりしないと。むしろはがすと拘縮してラゴるんじゃないかとのこと。眼輪筋の瞼板前部分の温存、というところについては、斜めに入っていけばあまり問題にならないのでは、と。外眼角切開は、しわに合わせて下に下げたりせずに真横に切るので良いとのこと。

・経結膜切開

隔膜前なら瞼板のすぐ下縁から切開するが、隔膜後なら瞼板から5mmくらい離したところを切開。隔膜まで一緒に切る。内側は、涙丘の後ろを回って切開。半月ひだは切らないように。あまり内側の粘膜切開は延ばさなくても剥離は可能。下斜筋が出てくるが、マーキングしたうえで切開して後で再建する。奥側にマーキングしておかないと切ると引き込まれてわからなくなりやすい。Retroは眼窩のrimでなく眼窩底に到達する。眼窩脂肪は出るが気にしなくてよい。

・上口腔前庭切開

耳下腺開口部に注意。

鼻の下には鼻翼を引き締める筋肉や鼻中隔につながる筋肉などが薄く付着している。これを切開したままにして再建しないと鼻が広がってしまう。

The Lower Nasal Base: An Anatomical Study - YouTube

菅原先生より。上記動画のおすすめあり。

・下顎枝前縁切開

下顎枝を触れてから5mmくらい外側で切開。頬筋が出るので、頬筋と粘膜の間を剥離して下顎枝に到達。骨膜を切開して剥離。東北大の流派らしい。電気メスで筋肉を割って入っているのとは異なる。

・冠状切開

ジグザグ切開。耳介すぐ上では2cmくらいの小さい三角を作って浅側頭動脈を避ける。

ガレア下、骨膜上でずっと剥離していく。側頭筋膜上もなるべくわしゃわしゃを皮弁側につけるように剥離。側頭頭頂筋膜のレイヤーに顔面神経側頭枝があるので、なるべくそこから離れるように。側頭筋上のtemporal fat padも確認。なるべく開けないように剥離。内部に中側頭動脈がある。頬骨弓の直上くらいで側頭筋膜の浅層を剥離して頬骨弓へ。

眼窩上縁から3,4cmで骨膜を切開して骨膜下へ剥離。側頭筋膜の付着部付近では、なるべく骨側で切開する。眼窩上神経が切痕なら不要だが、孔の場合はノミで剥離する。

鼻骨上の骨膜は切開を入れた方が剥離はしやすい。FZ上の剥離をする際に、センチネル?がある。静脈?うっすらしか見えず。

・下顎後部切開

耳垂より1cmくらい尾側から切開。顔面神経の下顎縁枝と頬筋枝の間から入っていく。

まず耳下腺を確認し、神経刺激装置を使って位置を確認しながら問題のないところを剥離していく、とのこと。