メモ4

・耳下腺腫瘍

耳珠の少し前くらいから下顎角後面くらいまでのS字切開をデザイン

皮膚切開は尾側から 広頚筋を切開して耳下腺筋膜を確認 頭側は深さの目安がないので尾側のレイヤーに合わせる

耳下腺筋膜上・胸鎖乳突筋SCM筋膜上で剥離して広く展開

ポインター軟骨を確認する 外耳道軟骨の下端の突起

斜めに剥離することになる ポインター軟骨の先端が確認できたらいったん剥離は終了

ポインター軟骨と耳下腺被膜の間は余裕がほとんどない

 

尾側からSCM筋膜を切開してSCM前縁から少しずつ剥離、大耳介神経と外頚静脈は確認して結紮切離

大耳介神経はなるべく中枢側まで追って切離する 最悪顔面神経の再建に使えるように

大耳介神経はSCMの後縁から出てきている

付着部付近の乳様突起に顎二腹筋の後腹が付着している 顎二腹筋のレイヤーに顔面神経の本管がある

顎二腹筋腱のやや後方で腱を見つけて後方へ付着部へ追いかける

(顎二腹筋腱は舌骨についている・・・そこまで実際見えるのか?)

後腹の表面には大事なものは何もない

 

耳下腺を持ち上げながら深部へ

ポインター軟骨のすぐ尾側はまだ平気 耳介が収縮するのをみつつ電気メスで

耳下腺実質内は慎重に

顎二腹筋よりも表層は問題なし

茎乳突孔動脈は結紮する 出血した場合は5000倍ボスミンガーゼでしばらく圧迫して出血の勢いが落ち着いてから結紮 複数本あることがある

耳下腺周囲は出血するがある程度の出血は免れない 顔面神経の動きを観つつ

ポインター軟骨と顎二腹筋後腹付着部までが平面になるように

 

茎乳突孔動脈のすぐ深層に本管がある

モスキートでゆっくり剥離すると本管が見える、はず

本管に垂直に強く開くのは危険 思ったより浅い可能性がある

顔面神経の本管が見つかったら、直上に剥離子を挿入して展開、筋鈎で持ち上げていく

顔面神経の両側の耳下腺組織は温存しておく

顔面神経と耳下腺を下に押さえながら、筋鈎との間を切開して少しずつ進む